スピーダ

【速報】2018年の国内スタートアップの資金総調達額は昨年を上回り、3,800億円を突破

2019/01/30

【速報】2018年の国内スタートアップの資金総調達額は昨年を上回り、3,800億円を突破

ユーザベースグループの株式会社ジャパンベンチャーリサーチは、日本最大級のスタートアップデータベース「entrepedia」(https://biz.entrepedia.jp/)において、2018年通期(集計期間:2009年1月~2018年12月)の国内スタートアップ資金調達状況を集計いたしましたので、一部の結果を速報としてお知らせします。

なお、2月には、2018年国内スタートアップの資金調達結果に加え、セクター別の動向、EXIT状況や投資家タイプ別の傾向、ファンド設立状況など、網羅的にまとめたレポート「Japan Startup Finance 2018」の公開を予定しております。
本レポートは、NewsPicksのentrepedia公式アカウントでも一部公開する予定です。
entrepedia 公式アカウント:https://newspicks.com/user/2240
 
<国内スタートアップ 資金調達の速報レポート>

2018年の国内スタートアップの資金総調達額は、昨年を上回る3,800億円超と過去10年での最高額を更新した。

他方、調達社数をみると、今後の調査進行により増加する可能性があるものの、調達額の伸びに対して社数は鈍化傾向である。したがって、スタートアップへの投資の選択と集中がより進んでいるといえる。

資金調達額の1社あたりの水準を確認すると、平均値、中央値ともに上昇しており、ここ数年の大型化のトレンドは続いている(※今後の調査進行により細かい調達情報が追加され、金額は変動する可能性あり)。

2017年は大型化の象徴として、100億円以上の調達をした企業が2社あった。2018年は、Japan Taxiが100億円以上の調達を実施している。
2017年のPreferred Networks同様、トヨタ自動車による直接投資およびLP出資による大型投資と、NTTドコモ、カカオモビリティとの資本業務提携により、同社の2018年の総調達額は123億円となり、調達後評価額は約486億円となっている。

2018年総調達額上位10社をみるとFinTechの分野別陣地取りが、大企業も巻き込んで加速している。

FOLIO、freeeに対してはLINEが投資をしており、freeeにおいては三菱UFJ銀行も参画している。Finatextホールディングスに対してはKDDIと未来創生ファンド(トヨタ系)が、Paidyに対しては伊藤忠商事が投資をしている。
日本郵政キャピタル、ティー・ロウ・プライス・ジャパンなどから30億円調達したSansanは調達後評価額が1,000億円を突破し、Preferred Networksにつづいてユニコーンとなっている。
2018年でもっとも大きなニュースの1つがメルカリのIPOであったが、Sansanの動向にも注目が集まる。

※本レポートの全文または一部内容の転載や、図表などを引用する場合は、以下の問い合わせ先よりご連絡ください。
問い合わせ先:entrepedia-support@jvr.jp
 
お問い合わせ先
株式会社ジャパンベンチャーリサーチ
entrepedia-support@jvr.jp


「スピーダ」について
世界中の経済情報にワンストップでアクセスできる情報プラットフォームです。独自の経済情報基盤とAIを掛け合わせ、経営企画・事業開発・研究開発・法人営業・マーケティング領域で、調査・分析、ターゲティングなどの業務を飛躍的に効率化します。
会社概要
社名:株式会社ユーザベース / Uzabase,Inc. 設⽴:2008年4⽉1⽇ 代表者:稲垣裕介 / 佐久間衡 所在地:〒100-0005 東京都 千代田区 丸の内 2-5-2 三菱ビル