ユーザベースグループの株式会社ミーミルは、10月16日、新規事業やサービス設計のためのユーザー調査、市場調査を支援する、「エキスパートリサーチ」サービスの開始を発表いたしました。
「エキスパートリサーチ」は、M&Aや新規事業、その他情報獲得が必要になるビジネス上の局面について、業界の最高峰のエキスパート、一線級のプロフェッショナルにインタビューができるサービスです。様々な意思決定において、外部の知見者のインテリジェンスを活用することができます。
背景・目的
M&Aや新規事業について自社の知見やノウハウのない領域について事業の展開を検討していくにあたっての情報の取得、その質とスピードが事業の成否をわけるといっても過言ではありません。その際の情報取得方法として、デスクリサーチや調査レポートの取得のほかに、業界知見者へのインタビューが挙げられます。ただし、どの人材に必要な知見があるのか、有識者にどのようにアプローチするかがわからないといった点が社外の知見者からの情報取得における障壁となっています。
ミーミルは、独自のエキスパート・ネットワークを構築し、企業の担当者に対してエキスパートへのインタビューを設定し、情報や知見獲得の機会を提供します。
こうした外部知見者に対するインタビュー調査については、海外ではエキスパート・ネットワークサービスとして浸透しており、プロフェッショナルファームでも活発に利用されています。ミーミルは、未だこうしたサービスが一般化していない日本において、法人向けにサービス提供を開始し、「どの人材が業界の第一人者といえるのか」「どの情報・インテリジェンスに価値があるのか」について本サービスを通じて見極めていきます。
なお、同サービスの展開にあたり、グループ企業であり、業界リサーチ事業について提携関係にあるユーザベースが提供する企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」との連携を今後さらに強化していく方針です。
ユーザベース SPEEDA日本事業統括 執行役員 太田智之のコメント
“ミーミル社が提供する「エキスパートリサーチ」サービスは、これまでSPEEDAユーザーがアクセスできなかった人の頭脳に蓄積されたインテリジェンス・ナレッジの活用を可能にするものです。
急速に変化する世界において企業は単なる事業継続にとどまらず、従来の枠組みを超えた取り組み、オープンイノベーション等の重要性が高まっており、社内の知見やノウハウだけでは対応が難しくなってきているまさに今、「エキスパートリサーチ」は人々が求めているサービスであると確信しております。
ミーミル社と連携していくことで、顧客の意思決定を圧倒的に効率化、高度化することを目指してまいります。”
対象となるユーザー
各種プロフェッショナルファーム、大手事業会社企画の担当者が利用者となっています。
投資会社、コンサルティングファーム、シンクタンクから、大手事業会社(広告代理店、ヘルスケア、商社、製造業など)の経営企画、新規事業担当、イノベーション推進室など
エキスパートリサーチ サービスサイト
エキスパートリサーチ サービスサイトURL:https://expert-research-mimir.com/
提供内容について
1. 新規事業のための業界リサーチ:業界の有識者から、業界の市場規模、バリューチェーン、競合企業などの情報を獲得できます。
2. 実務経験者によるノウハウの獲得: 様々な業界や企業における事業戦略、営業、人事、物流、生産技術、研究開発といったノウハウを獲得できます。
3. 社外ブレーンによるインテリジェンスの提供:アナリストなどの深く広い業界知見や、経営者による俯瞰的な視点のアドバイスなどの知見を獲得できます。
エキスパートのご登録について
現在のところ、ミーミルのエキスパート登録については、エキスパートやミーミル担当者からの推薦のみ受け付けております。登録エキスパートは、実績作りのために受けていただくコンサルタントやアナリストの方、腕試しや情報収集、外部接点の獲得のために無料で受けていただく方など様々です。
エキスパート登録についてご興味のある方は、以下の問い合わせ先までメールにてご連絡ください。(お問い合わせいただいた方から独自の審査を通して、エキスパートの要件に合致する方のみご連絡させていただいております。)
info@mimir-inc.biz
なお、エキスパートは以下のようなタイプに大別されます。
・アナリストエキスパート.:アナリスト、研究者、大学教授、コンサルタント等
・ビジネスエキスパート:経営幹部、経営企画・事業開発、物流・製造・技術等実務経験者
ミーミルの「エキスパートリサーチ」サービスの特長
・厳選されたエキスパート人材を提供:独自のエキスパート・ネットワークを構築し、それぞれの領域の第一人者、最高峰の人材をご推薦します。
・迅速な情報獲得:エキスパートへのインタビューは1時間から提供。ニーズ発生からの迅速な提案により最短で当日の実施も可能です。効率的に高い価値の情報を獲得できます。
・複数の意見を獲得:様々な切り口からそれぞれのエキスパートならではの独自の見方や主観的な意見を含めて獲得することができます。
ヘルスケア業界の各領域の第一人者「クオリティ・エキスパート」特集について
医療費増大など社会的課題の解決が求められ、その成長余地の大きさからも新規事業の対象として注目されている「ヘルスケア業界」。規制や業界慣習等によって参入障壁が高いことでも知られる同領域について、この度、「クオリティ・エキスパート」の特集をいたしました。本特集では、以下のような各業界トップクラスのエキスパートのご協力をいただき、その知見を世の中の価値あるプロジェクトにご提供いただくことを企図しております。
なお、エキスパートリサーチでは、AI、IoTなど先端テクノロジー分野、環境エネルギー分野などその他領域でも多数のエキスパートを有しております。こうしたエキスパートへのご依頼やご相談については、お問い合わせください。
※ミーミルでは、様々な業界関係者の方々のご推薦を受け、エキスパートの中でも各領域の第一人者といえる方々について「クオリティ・エキスパート」と呼んでおります。
ヘルスケア領域「クオリティ・エキスパート」例(順不同)
矢作 尚久
医療ICT基盤・ビッグデータ 第一人者:
パーソナルヘルスケアデータの基盤、メディカル領域からのテクノロジー開発戦略
2000年 慶應義塾大学医学部卒業(MD)、2004年 同大学院博士課程修了(Ph.D.)。2009年東京大学医療経営人材育成講座修了(首席)。2010-11年ハーバード大学奨学金によるMHCDプログラム修了を機に、インド・カンボジア・ラオス・モンゴル等途上国への医療マネジメントシステムの提供準備を開始。2012年全国の医療情報を統合可能とするメガデータベースのアーキテクチャと高度な情報処理技術を組み入れた世界初のClinical DataManagement Networkを設計し2016年に稼動。
内田 毅彦
医療機器開発 第一人者:
日本人初のFDA医療機器審査官、外資大手からシリコンバレーベンチャーまで
株式会社 日本医療機器開発機構(JOMDD-ジョムズ) 代表取締役。内科・循環器科専門医。ハーバード公衆衛生大学院・ハーバード経営大学院卒業。米国食品医薬局(FDA)にて日本人として初めて医療機器審査官として勤務。外資系大手医療機器メーカー勤務や米国シリコンバレーにて医療機器コンサルタントとしても活躍。現在は日本初の医療機器インキュベータの代表。公的機関の役職なども多数。
守屋 実
連続新規事業専門家 第一人者:
医療介護ヘルスケア領域の社内・独立起業
連続新規事業家。ミスミの新市場開発室で、メディカル事業の立上げに従事。 新規事業の専門会社、エムアウトを、ミスミ創業オーナーの田口弘とともに創業。ケアプロ、メディバンクス、ジーンクエスト、AuBなどヘルスケアベンチャーの役員を兼任し、新規事業開発について20回以上の経験を有し、大手企業のヘルスケア領域の新規事業の立ち上げ支援を行う。
小松 大介
病院・診療所経営 第一人者:
メディヴァ創業・取締役、100か所以上のクリニック新規開業・経営支援、150箇以上の病院コンサルティング
株式会社メディヴァ 取締役。東京大学教養学部大学院修了。 広域システム専攻。人工知能やカオスの分野を手がける。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、(株)メディヴァを創業。取締役就任、コンサルティング事業部長。100か所以上のクリニック新規開業・経営支援、150箇以上の病院コンサルティング経験を生かし、コンサルティング部門のリーダーをつとめる。近年は、病院の経営再生をテーマに、医療機関の再生実務にも取り組んでいる。著書:「診療所経営の教科書」「病院経営の教科書」「医業経営を“最適化”させる36メソッド(10月29日発刊予定)」
安井 佑
終末期の在宅医療 第一人者:
多死社会の地域医療、新しい病院経営のモデル
東京大学を卒業後、国保旭中央病院で初期研修を行う。その後、軍事政権下のミャンマーに渡り、国際医療支援、緊急災害支援に2年間従事する。帰国後は形成外科医として杏林大学病院、東京西徳洲会病院に勤務。2013年に東京都板橋区にて在宅医療専門のやまと診療所を開設。「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる」を理念に、地域連携を推進し、都内で有数の在宅看取りを行うクリニックに育てあげる。
加藤 浩晃
医療現場✕厚労省✕ビジネス 第一人者:
遠隔診療、デジタルヘルス、医療ベンチャー分析
医師、京都府立医科大学 特任助教、デジタルハリウッド大学大学院 客員教授。専門は眼科、遠隔診療、デジタルヘルス、医療ベンチャー分析。「医療現場」「医療制度」「ビジネス」の3領域を横断的に理解する数少ない存在。眼科専門医として1500件以上の手術を執刀、33冊の医療系書籍を発刊。日本の医療ベンチャーに精通しカオスマップを作成、大企業の顧問・アドバイザーも行う。東北大学大学院 非常勤講師、日本遠隔医療学会 分科会長、元厚生労働省 室長補佐。
山本 隆太郎
医療ベンチャー事業開発 第一人者:
医療ベンチャー協会の立ち上げ、副理事長就任
2008年慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科卒業。2011年クオリーズ株式会社を設立し、医療、予防・健康増進分野の二つを事業領域として展開している。医療分野では糖尿病の専門クリニックをはじめとする医療機関を運営、予防・健康増進分野では医療分野で培ったネットワークを背景に民間企業の商品・サービスの企画・立ち上げ・監修やそれに携わる人材の教育を実施してきた。また最近では、医療、予防・健康増進分野で優位性のある事業へ積極的に投資する他、東京大学と連携しAI・ビックデータ解析技術のヘルステック分野への応用、事業化も図っている。一般社団法人日本医療ベンチャー協会の立ち上げなど業界発展のための取組みにも注力している。
大塚 勝
製薬業界×デジタルヘルス 第一人者:
武田薬品工業株式会社 デジタルユニット タケダデジタルアクセラレーター ジャパンヘッド
グローバル・テクノロジー会社の米国、欧州、アジア地域でマーケティング、事業開発、デジタル事業部勤務。2015年武田薬品工業入社、デジタル事業の推進の責任者。
株式会社ミーミルについて
「経験知に価値を与える」をミッションに、企業の意思決定を円滑化、最適化するために株式会社ミーミルは経営企画部、新規事業担当者にリサーチ支援サービスを提供します。新規事業のためのリサーチや投資案件の検討、企業の調査などについて、リサーチの受託やアドバイス、レポートの作成・提供をいたします。もっとも価値があるのは経験に裏打ちされた知見。これらの展開や継承を促進することでより良い世界の創造に貢献します。ヒトに眠る「知」、Web上では探せない専門知識やインテリジェンスにアクセスし、「知」を流通させるインフラとなります。
SPEEDAについて
SPEEDAは、ビジネスパーソンの情報収集・分析における課題を解決する最先端のプラットフォームです。世界中の企業情報、業界レポート、市場データ、ニュース、統計、M&Aなどあらゆるビジネス情報をカバーしています。現在、事業会社、金融機関、コンサルティングファームなど600社を超える導入実績があります。中期経営計画策定、M&A戦略策定、海外戦略策定、新規事業開発、競合企業調査、営業戦略策定、営業企画策定、マーケティングなど様々なビジネスシーンで活用されています。
URL: http://www.uzabase.com/speeda/
株式会社ユーザベースについて
ユーザベースは、「経済情報で、世界をかえる」ことをミッションに掲げ、2008年に設立しました。
「世界中のビジネス情報をテクノロジーと専門家の力で整理し、ビジネスパーソンの生産性を高め、創造性を解放する事で世界に変革を起こしたい」という志をもって、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」と、ソーシャル機能を兼ね備えた、経済ニュースプラットフォーム「NewsPicks」などを運営しています。
会社概要
社名:株式会社ミーミル / Mimir, Inc.
代表者:代表取締役 川口荘史
所在地:東京都中央区日本橋2丁目1-3 アーバンネット日本橋二丁目ビル10F
会社 HP:http://mimir-inc.biz/
お問い合わせ先
株式会社ミーミル(担当:川口)
電話番号:03-4405-6247
メールアドレス: info@mimir-inc.biz