忘れられない光景と嬉し涙
中山 健志(以下「中山」):
僕は2018年のサマーインターンがきっかけです。そこから「新卒でうちに来ないか」と声をかけていただいて、内定後にインターンを始めました。
奥泉 琳太郎(以下「奥泉」):
僕もきっかけは中山くんと同じサマーインターンでした。すぐに「新卒で来ないか」と言われたわけではないんですが、「今、FORCASのオフラインマーケティングのところで、イベント運営をやったことがある人を募集しているんだけど、奥泉君どうかな」と誘われたんです。もともとNewsPicksが好きで使っていたので、その母体となる会社で働けたら楽しそうだと思って、すぐに面接を受けました。
日野 空斗(以下「日野」):
自分もNewsPicksが好きだったのがきっかけです。2019年の7月に友人の紹介経由で入社しました。就活を通してたまたまNewsPicksでインターンをしている友人と知り合って、「紹介してほしい!」とお願いして面接につなげてもらったんです。
中山:
奥泉はしょっちゅう泣いてるイメージ(笑)。
日野:
ええっ!?
奥泉:
変な意味じゃなくて(笑)。ユーザベース、特にFORCASが大事にしていることのひとつに「オープンコミュニケーション」があって、良い意味で率直にものを言われることが多かったんですよ。そのカルチャーに慣れるまではちょっと怖かったですし、失敗して泣くこともありました。
ただ、嬉し涙も多いんです。たとえば僕の中で印象に残っているのが、「SaaSway」という大型カンファレンスの運営に携わった時。直属の上司の方が全体統括をしていて、サポートをしながらめちゃくちゃ必死に準備していく様子を見ていたんです。
初めて本番の会場に入った時、準備してきたことが実際に目の前で実現されていて、めちゃくちゃ感動して。まさにユーザベースが大切にしているThe 7 Valuesの「ユーザーの理想から始める」「スピードで驚かす」を体現していると感じました。
あの光景はすごかったです。本当に忘れられません。
中山:
僕も同じく大型イベントで「NewsPicks Conference WestShip2019」の運営をした時は感動しました。関西での大型イベントはユーザベース全体としても初めてで、それなのに準備期間が3カ月もないという、圧倒的な逆境の中からスタートしたんです。
メインのセッションも決まっていないし、日程も確定していませんでした。人も足りなくて、当時ブランドデザインチームに所属していたので、自分が加わることになって……。社員は通常業務に加えて、このイベント準備をする形だったので、プロジェクト全体を見て空いたボールを拾いまくる毎日でした。
中山:
そうなんです。正直かなりシビアな状況で、前日にチームメンバーと「本当に1000人来るかな?」とお互い不安を抱えて話していました。でも当日、あっという間に来場者が800人を超えたんですよ。僕は受付と登壇者アテンドをやっていたので、リアルタイムに参加人数を見ることができていました。
1000人を超えたタイミングでSlackのチャンネルに「1000人突破!」と投稿し、みんなで盛り上がって。来場者の満足度も高くて、みんなで助け合いながらやってきて本当に良かったと感動したのを覚えています。
奥泉:
ルーティンワークではなくプロジェクトで走ることも多いし、アウトプットする機会があるのですごく充実感がありますよね。
異能を受け入れ、開花させる
日野:
みんな熱量高く働いていて、かつアウトプットを褒め合う、達成感を分かち合う文化があると感じます。自分の嬉しかった話でいうと、僕も泣いてしまった経験があって(笑)。
僕は通常業務としてブランドデザインチームの編集者をサポートしながら、社内報のチームにも所属していたんです。NewsPicksの全社会議をまとめて社内報として流すのが役割のひとつでした。当時は自分のアウトプットをアピールしたかったので、執筆もそうですし、写真やデザインにもこだわったんです。
中山:
そうしたら、その社内報を見た佐々木(佐々木 紀彦/NewsPicks 初代編集長)さんがSlackで「記事のクオリティが高い!」と絶賛してくれたんだよね。
日野:
泣きました。オフィスで「これはやばい」と。NewsPicksが好きで憧れもあったので、その初代編集長にコメントをいただいたのは感激でしたね。それも社内報のチームに誘ってくださった社員の方の協力があって。The 7 Valuesに「異能は才能」とありますけど、異能を才能にしようとサポートしてくれる環境もすごくありがたいなと感じています。
日野:
日々反省することだらけなんですが、特に新卒面接のことが一番みなさんに迷惑をかけてしまったなと思います。もともとインターンとして所属していたブランド広告を扱うBrand Designに新卒で入社したいと思っていたんですよ。
でも、ちょうど新卒面接をしている時期に、SportsPicksというスポーツ関連の情報を扱うチームが立ち上がったんです。僕はスポーツがすごく好きで、できることなら東京五輪に関わりたいと考えていたので、どうしてもそっちをやりたかった。それを面接の時に話して、結果的にSportsPicksに配属されることになりました。
自分としては良い結果なんですけど、Brand Designの方々にはスポーツについてあまり話していなかったんです。面接でも後押ししていただいたし、すごくお世話になっていたので、かなり後ろめたい気持ちがありました。
中山:
むしろ良かったとも思いますけどね。そのまま内定して働いていたとしたら、それこそ裏切ることになるし。信頼されているからこその結果だと思います。
日野:
こうやって背中を押してくださる方が本当に多くて。東京五輪に関わることはキャリアに関係なく自分の夢だったので、それを応援してくれる文化はありがたい限りですね。
奥泉:
応援してくれる、信頼してくれるというのはすごく共感します。
僕の失敗談でいうと、昨年の夏前のイベントですね。約300人が参加する大型のマーケティングイベントでした。先ほどの話にもあったんですけど、FORCASはイベントのクオリティにこだわっていて。コンテンツもそうですが、会場の装飾からレイアウト、音響まで、最大限良い空間にしようと準備しています。
僕はそのオペレーションを担当していたんですけど、あまりにもダメで……。音響が止まるとか、クリッカーが動かないとか、幾つも失敗を重ねてしまったんです。イベント後の反省会で上司から「インターンとか関係なしに信頼して任せていた。今のままでは任せられない」とフィードバックをいただきました。
自分なりに真剣に取り組んで絶対成功させようと頑張ってやってきたんですけど、信頼に応えられなかったことが悔しくて、他社さんのオフィスで大泣きしてしまいました。
奥泉:
反省を生かして頑張って、その上司からも「今日はめちゃくちゃ良かった」と言っていただけるようになりました。まだまだ反省する点はたくさんあるんですけどね。
中山:
すごく青春っぽい。社員との関係性もすごく良いですよね。仕事上で社員とインターンの区別は基本的にないですし、信頼した上で大きな裁量を持たせてくれるケースが多い。これはユーザベース全体に言えるかなと思います。
日野:
やりたいと言ったらほとんどの場合やらせてもらえますよね。失敗してしまうこともありますけど……。
中山:
率直なフィードバックに苦しむこともありますが、それも優しさだと思っています。
突っ込んでいって失敗したことに対して、インターンだからというフィードバックではなく、その業務に対する個人としてフィードバックをいただける。インターンをする上で、めちゃくちゃいい環境だと思います。
コミット力と自分なりの軸を
奥泉:
僕はスキルとかはあまり関係ないと思っています。それよりもコミット力。これに尽きるかなと思います。分からなくても聞きに行けばいいですし、できるようになればいいので。それよりも一生懸命やれるかがすごく大事だと思っています。ちょっと精神論っぽいですけど。
中山:
僕は新卒の採用担当だったので基準はちょっと違うのですが、うちのカルチャーにフィットする方の特徴として明確なものが4つあるなと。オープンコミュニケーションと、素直さ、自責思考、それと自己認知。この4つは必要なものとして変わらないと思います。
加えて「自分なりの軸を持つこと」もかなり重要です。
ユーザベースは組織が変わったり、業務が変わったり、人が変わったりと、1週間単位で変わっていく組織だと感じています。その中で自分が何をできるのか、どうありたいのかを常に持ち続けることが大切だと思います。そうしないと、自分の意思なく流されていってしまう。それはもったいないですよね。
日野:
「やりたい」or「ありたい」のどちらかがある人は、ユーザベースに合うんじゃないかなと思います。例えば僕の場合は「やりたい」仕事があって、中山君の場合は「ありたい」姿があるわけです。
ただ、「やりたいかありたいと思える何かが欲しい」という強い思いとコミットする意思があれば、それをユーザベースで醸成することも可能だと思います。
日野:
僕自身、編集者になるか迷っている状態でインターンの面接を受けて、「やりたいと少しでも思っているなら、一旦半年頑張ってみて仮説検証すればいいんじゃない?」と背中を押してもらいました。その結果、インターンを通して「編集者になりたい」という自分の「やりたい」が決まったんです。
「やりたい」「ありたい」「やりたい・ありたいと思える何かが欲しい」という強い思い、そこに対するコミットメントがある方なら、働いて頑張ってみると面白いんじゃないかと思います。