前職では広告関係のデータサイエンスをやっていたんですが、大規模な組織改編があったりそもそも私はマネージャーに向いていないなと感じていました。そのタイミングで、10年来の友人であり、リクルート時代の部下で、今では立場が逆転して上司になってしまった早川さん(早川 敦士/FORCAS所属)から会社の話を聞き、転職を決めました。
決め手はFORCASのビジネスモデルやアイデアや仮説にものすごく惹かれたのと、ユーザベースのオープンな雰囲気です。ここなら自分の技術力を活かしたプロダクト開発ができると考えたんです。
FORCASのコアである「利用サービス抽出」を複数のデータソースに渡って実装しています。「環境保全に力を入れている」「Facebook広告を使っている」などの情報を抜き出し、FORCASの企業情報にタグ付けするイメージです。機械学習っぽくいうと、企業の特徴量空間の次元をどんどん上げていく感じ。それによってユーザーがFORCASを使ってターゲット企業を抽出する際、そのタグで絞り込むことができるわけです。
FORCASの根幹になる部分を担当しているので、この価値がユーザーにしっかり届いていることを実感できるときが一番ワクワクします。リリースした後、カスタマーサクセスのメンバーがユーザーの反応を共有してくれるんですよ。それを見ると「よっしゃ!」とテンション上がりますね。
FORCASの開発は全体で20人。僕を含め5人が分析チームに所属しています。ほぼ1日中コーディングしていることが多いですが、まとまった時間を確保しないと難しいので、早朝に集中してコーディングしています。
毎朝10時〜チームの朝会があって、あとは日によりますがチーム定例や会議、中途採用のカジュアル面談などが入ります。それ以外はひたすらコーディングですね。
ユーザベースに入ってまだ日が浅いので、そこまで大きなエピソードは無いんですが、佐久間さん(佐久間 衡/ユーザベース B2B SaaS CEO)のnote「SaaSは人生のウソをなくす。私がSaaSを好きな4つの理由」に惚れ込んでいるんですよ。「顧客に価値を提供し続けないと、自分たちも儲からない」というSaaSのビジネス構造がすごく良いなと思っているし、めちゃくちゃ共感していて。
入社してみて「オープン×共創」の価値観を大切にしながら開発しているんだと、日常的に感じられるのがいいなと思っています。開発のプランニングをする際も、無茶なスケジュールにはNOと言えるし、佐久間さんにも言いたいことを言えています。
僕は社内政治やロビー活動に時間を取られるのが大嫌いなんですが、ユーザベースにはそれが一切ない。今までいろいろな会社で働いてきたけど、エンジニアとしての働きやすさは最も良いんじゃないかな。これまでの会社でも働きやすい会社はあったけど、マネジメントにあまり興味がないので、今のほうがのびのび仕事できている感じです。
FORCASだけでなくユーザベースグループ全体が、本当に「The 7 Values」やそれをブレークダウンした「31 promises」を大事にしていますよね。最初に入社したときはビックリしました(笑)。
たとえば「スピードで驚かす」というバリューがあるけど、意思決定が本当にめちゃくちゃ早い。さらにオープンであることを重視しているので、意思決定の結果だけでなく、その過程や経営陣の考えも全部公開されていますよね。
決算発表の結果があまり良くなかった期に、みんなの会(メンバー全員が集まる場)やSlackで、梅田さん(梅田 優祐/ユーザベース共同創業者CEO)に何が原因だったのかメンバーがストレートに聞くなど、本当にオープンだなと日々感じています。
自分が好きなバリューは「自由主義で行こう」。残りの6つは、これができていれば満たされる、ユーザベースカルチャーの根幹になるバリューだと考えているからです。新型コロナによる緊急事態宣言で、自宅勤務が前提になっても大きな混乱が起きなかったのは、まさにこのバリューがあったからじゃないかなと思います。
人生を通じて挑戦したいことは「科学・技術に秀でた人間が、Happyになれるような仕組みをつくる」こと。理系人材の待遇を向上させていきたいと考えているんです。
当面はユーザベースで、日本だけでなく世界で使われるサービス、プラットフォームを作るのが目標です! FORCASは本当に筋のいいビジネスモデルだと思っているので、めちゃくちゃワクワクしています。
ABM(Account Based Marketing)という領域で、「ウソのないSaaS」というビジネスを機械学習とそのエコシステム全体で力強く推進し、今後も顧客にとって良いものを全力で作っていきます。