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子育ても仕事も、学びも遊びも全部諦めない(SPEEDAマーケター 半澤瑞生)

子育ても仕事も、学びも遊びも全部諦めない(SPEEDAマーケター 半澤瑞生)

ユーザベースグループで働くメンバーを紹介する社員紹介インタビュー、第23弾は主にSPEEDAのマーケティングを担当する「ミミさん」こと、半澤瑞生です。

半澤 瑞生

半澤 瑞生MIZUO HANZAWA

大学卒業後、3年間留学のため渡米。帰国後、英国に本社を置く大企業役員向けのマッチングビジネスなどを展開するグローバル企...

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目次

なぜユーザベースに転職しようと思ったんですか?

大学卒業後アメリカに3年間留学していて、帰国後に就職した前職の外資系企業では、営業をしていました。主な事業はCxOのマッチングビジネスで、これはキャリアの解放、知識のオープン化につながるビジネスではないかと妄想していたし、すごく伸びしろがあるビジネスだと思っていたんですね。

とにかく仕事が楽しくて、ものすごくコミットしていたんですが、30歳になって今の働き方は子どもが生まれたら難しくなると感じ、キャリアチェンジを含めた転職を考えるように。

そんなときに出会ったのがSPEEDAでした。当時のSPEEDAは、プロダクトの箱を超えたものをつくりたい――セミナーやユーザーコミュニティなどオフラインの場に伸びしろがあると考えていると聞いて、そこに挑戦してみたいと思ったんです。前職で伸びしろがある、やっていきたいと思っていたことと、SPEEDAが強化したいポイントが重なったので、ぜひと。

入社半年前には入ることが決まっていたので、チーム合宿にも入社前から参加させてもらったんですよ。同じチームのメンバーが、みんなスーパーマンに見えたのをよく覚えています。

竜さん伊藤 竜一/SPEEDA 執行役員 技術領域事業担当)や、たぐっちゃん(田口 槙吾/FORCAS 執行役員Chief Customer Officer)が同期なんですが、すごい人たちばかりが集まっているなって。

子どもが生まれて比較的すぐにユーザベースに入社したので、最初のうちは思うように働けず、バリバリ仕事ができていた頃の自分とのギャップに、すごく悩みました。一番つらかったのは、入社3ヶ月で2人目の妊娠が分かったときです。妊娠そのものはポジティブなんだけど、思うように仕事ができない状態だったので、申し訳なくて……。

しかも妊娠経過が良くなくて、なかなか母子手帳ももらえなかったんです。1歳半の子どもを抱えて、毎週のように大学病院に通っていました。初期は流産するリスクも高かったので、さっくん(佐久間 衡/ユーザベース取締役)にはなかなか言い出せませんでした。

いま振り返ってみて、自分のライフステージとキャリアステージの両方を一気に変化させたことは、ものすごいチャレンジだったなと思います。大変だったけど、チャレンジして良かった。

だからこそ、いろんな人たちが自分を支えてくれているのを感じるし、みんなに支えられてきたから今があると思っています。私はヒトではなくコト向きのタイプだと再認識してはいるけど、今いるメンバーやこれまで一緒に関わってきたメンバーだったから乗り越えられたので、すごく感謝しています。

現在の仕事内容と、仕事でワクワクしていることを教えてください。

B2B SaaS事業のMBD(Marketing & Branding Division)で、主にSPEEDAを担当しています。2020年7月からは大手企業グループを担当するSPD(Strategic Partner Division)と、TIP(Technology/IP)のマーケティングを立ち上げています。

この技術領域であるTIPのマーケティングは本当に面白くて、いま一番やりがいを感じています。あとは最近だと大規模なオンライン番組の推進に携わることもありますね。

前職からずっと、キャリアの解放と知識のオープン化をやりたいと考えてきたので、まだユーザーではない方がSPEEDAやUBと出会って価値観が変わる瞬間や、彼らに貢献できていると感じられたときはワクワクしますね。

一般的に、マーケターとユーザーとの距離って遠いじゃないですか。でも直近の四半期で、ユーザーに事例取材をさせてもらう機会をたくさんいたんですよ。彼らが実現したいミッションに、SPEEDAや他のプロダクトがどのように役立っているのか、ガッツリ伺う機会があって、すごくワクワクしました。

この事例取材のとき、インサイドセールスのメンバーから「ユーザーインサイトを知りたいので、同席させてほしい」って言われたんです。彼らやセールス、カスタマーサクセスのメンバーと1つのチームになっている感覚があって、すごく嬉しかったし誇らしかったですね。事例取材は何本も同時並行で進めていたので、ずっとワクワクしていました。

仕事で忘れられないエピソードはありますか?

昨年8個ほど出展した展示会ですね。前職含めやったことがなかったし、マーケティング的に展示会に価値があるとは、正直思っていなかったんですよ。5年くらい前にSPEEDAが展示会に出展して、全然うまくいかなかった話も聞いていました。

でも2018年に、たまたま展示会つきのビジネスカンファレンスに出る機会があって、すごく成果が出て。ポジティブではないと思っていたけど、そうじゃないかもしれないと思ったんですね。なぜうまくいったのか――商談に対してCPAがどうか、取得できたID数はどうかなど、1つずつかなり細かく分析して、公開もしました。

忘れられない理由は大きく2つ。1つはとむとむ(平野 友規/現 B2B SaaS Business CDO)とSPEEDAが表現したい空間をデザインしたことで、表現する楽しさと難しさ、それからクラフトマンシップを初めて感じたから。もう1つは、結果が出たことでインサイドセールスやセールスのメンバーも、展示会がすごく意味のある施策だと思ってくれるようになったから。

そう思ってもらうまで、かなり時間がかかって。ずっと「費用対効果あるの?」「SPEEDAと相性いいの?」って言われていて……。それを丁寧に分析して「なぜなら」を導き出し、みんなを巻き込んで最後は「半澤祭りだ!」って一丸となって──そのプロセスが忘れられません。1つひとつのプロセスに、ちゃんと魂を込められたんです。

The 7 Valuesの中で、一番好きなバリューは何ですか?

自由主義でいこう」ですね。副文にある「自由と責任がセット」っていうのが、好きというより「感度が高い」に近い感覚です。子どもがいる母親の働き方に通じるものがあって。UB問わず、子育てに限らず、なかなか「こうなりたい」っていう働き方を表現するのが、一般的には難しいケースも多いじゃないですか。

たとえば子どもとの時間が必要だから、時短で働かなければならないとか。子どもとの時間も仕事も同じように大切にしたい、ある意味欲張りな人たちにとって、「自由主義で行こう」はピッタリなバリューだと思っているんです。だからこそ、自分自身もすごく気が引き締まる。自由だからありがたい、ではなく、気が引き締まる感覚ですね。

「親だから」は自分で選んだこと。親の中でもいろいろな生き方があります。私は子どもが大好きなので、できるだけ一緒にいたい。なので、17:00に一旦仕事を終えて子どもと過ごし、21:00に再び仕事に戻るのが通常です。日によって夜にも1〜3時間くらい働く感じですね。もちろん、子どもと一緒に寝落ちしちゃう日もあるんですけど(笑)。

ユーザベースには2018年に発足した「Career Juggling(キャリアジャグリング)という社内のワーキングペアレンツコミュニティがあって、発起人の嶋田さん(嶋田 敬子/内部監査担当)と一緒に運営しています。最初は5人くらいで、こじんまりと始めました。

いろいろな悩みがあるし、お子さんの年齢もバラバラなので、運営はすごく難しい。でも、自分が関わりやすいところから入って、別の分野で話したい人がいれば、またそこで集まればいい──そんな誰でもコメントできる緩い感じでやっています。いろいろな分科会もできつつあって、ジャグリングは私にとってすごく大事な場所になりました。

自由主義で行こう

今後挑戦したいことは?

本当にやりたいことが多すぎて決められない(笑)。人生短すぎる! って思っちゃうくらいなんです。理想は「遊ぶように仕事する」こと。

サードプレイスとかコミュニティに近いんですが、ある場所にいろいろな人が集って、そこで仕事をしたり、農業ができたり、陶芸でお皿をつくったり、地域のコミュニティができたり──子どもの体験や学びにも興味があるので、子どもと大人が同じ体験をできる場所があるといいなって思っているんです。

個のポートフォリオを広げるような、そういう場所を将来つくりたい。みんながそれぞれのやりたいことをやっちゃえばいいじゃん! って思って。そういう生き方をしたいから、誰かがやるのを待つのではなく、自分でつくっちゃおうかなと。

仕事と遊びを学びを分けたくないんですよ。UBと関わっていると「こういうものがあるといいんじゃない?」とか「ビジネスパーソンって、もっとこうできるよね」って、どんどんアイデアが出てくるんです。NewSchoolもできたし、もしかしたらユーザベースとしてそういう場がつくれるかもしれないと思うと、ワクワクが止まりません!

執筆:筒井 智子
Uzabase Connect