メンバー紹介
・榊原洋平:ソフトバンク(法人営業)→ NewsPicks
2019.5 〜 NewsPicks for business コンサルティングセールス
2022.1 〜プリセールス&テクニカルサポート
・加藤俊輔:日本総研 → アクセンチュア → AlphaDrive
2020.7 ~ 組織変革ストラテジストとして従事
・高橋和佳子:揚羽(広告制作・ブランディング会社)で法人営業兼プロデューサー → AlphaDrive
2021.10~コンサルティングセールス兼一般コンサルティングアドバイザー
Enterprise Strategy Groupってどんな仕事?
榊原 洋平(以下「榊原」):
チームの仕事を簡単に言うと「企業が変革を目指すにあたって、変革にポジティブな人材や関係性を創出するといった社内の土壌づくり」です。事業をつくるその手前の段階ですね。
既存の枠組みにとらわれない挑戦をしていくには、熱量を持った人がたくさん必要です。また、その人たちが「ここで挑戦がしたいし、できそう!」という想いを共有し、互いのやる気に火をつけていくコミュニケーションが大事です。それが生まれる組織の活性化や人材の育成をメインで担っています。
基本的には、AlphaDriveやNewsPicksなどのアセットを使って課題解決のご提案をしていますが、最適なアセットであれば他の多様な選択肢があってもいいと思っています。
高橋 和佳子(以下「高橋」):
私が担当しているのは、企業からご相談をいただいた際の最初の入口の部分です。いろいろな業界・業種の企業の人材・組織・事業開発に関する課題を日々ヒアリングしています。
企業の課題を聞いて、最初に取り組むべきことは何かを考えたり、今後どんな姿になっていれば理想的なのかを一緒に描いたりしています。
課題のひとつの解決策としてNewsPicks Enterpriseをご提案するときには、NewsPicks Enterpriseを使って社員同士をつなぐことによる、社内のボトムサイドからの意識改革を推進しています。私は受注までをメインに担当していますが、実際に企業の人たちと目標に向かって伴走するところも加藤さんたちから学ばせてもらっています。
加藤 俊輔(以下「加藤」):
私は高橋さんが企業にご提案したことを、企業と共に計画的に実行していく部分を担っています。イベントを一緒にやったり、コミュニティ形成のお手伝いをしたりして、企業が目指すゴールに向かって一緒に走ります。
私たちが伴走するとき、初めから課題解決に対する正解がわかっている訳ではないんです。むしろ一緒に、社員同士がどういう関係性をつくったらいいかとか、どういう知識を得るべきかというところをディスカッションし、設計しながら進んでいきます。
ソリューションとしてはたとえば、ニュースを共有できるNewsPicksのプラットフォームを使ってもらうことがあります。それ以外にも、私たちは記事や動画といったコンテンツ制作を強みにしているので、社員に必要なナレッジを共有できるコンテンツや、コミュニケーション活性化のために社内の人を可視化できるコンテンツをつくるご提案もしますね。
あとは社外の有識者を招いて講演をしてもらい、社員が自分たちの課題を考えるきっかけをつくることもあります。私たちは、情報や知識、コミュニケーションという、NewsPicksが得意としている領域をうまく組み合わせながら、最終的に企業が目指したい人物像、組織像に近づくお手伝いをしているんです。
榊原 :
加藤さんが担当している、企業に具体的な施策を講じることや、課題の解像度を上げて構造化するところは、コンサル的な能力や人材・組織開発の知見がかなり強く求められます。高橋さんや加藤さんが企業と実際に商談するという意味で「攻めのポジション」だとすると、私はより効率的に攻めができるように後ろからサポートをしていく役目です。
各案件をきちんと遂行していくためには、契約やセキュリティ周り、各種申請などの細かいこともたくさんあります。この辺のことを、企業と接する攻めのポジションの人たちが全部請け負ってしまうと、パンクしてしまいますよね。彼らには専門性のあるコアな業務に集中してほしいと思っているんです。私のミッションは、細かく発生するノンコアな業務をできるだけ型化して、他の誰でも回せるような状態を作っていくことです。
加藤:
私が入社した2020年ごろは、企業に対してのご提案は本当にノーパターンでした。だから、企業が抱える各課題に対して、どんなソリューションを提供できれば価値を感じてもらえるのかについて、試行錯誤している状態だったんです。
でもいろいろと実践を重ねていくうちに、人材育成や組織形成に関して企業が持っているミッションに、私たちのNewsPicks Enterpriseを含めた多種多様なアセットやノウハウが、かなり役に立つことが見えてきたんです。今では、企業が抱える課題の傾向もだいたいつかめてきました。たとえば最近はDX人材の育成とか、大企業の組織のサイロ化(縦割り組織で横連携が取れていない状態)、新規事業開発などが多い印象があります。
そういったご相談に関して、私たちとしてある程度は型化されているソリューションもあるんですが、クライアントの企業が目指すものやそれを実現するやり方についての考えは日々変化していくものです。ですから企業の方々と一緒に走っていく中で、その都度設計し直して進んでいっていますね。
チーム内外のコミュニケーション
チームの未来を考えるレゴワークショップの様子
高橋:
私は2021年の10月に入社しました。入社前に抱いていたチームの印象とのギャップはなく、まだ余白がある組織だと思います。
今チームメンバーは4人いますが、誰ひとり同じことをしておらず役割がそれぞれ違います。だから私は、業務において誰かのやり方を受け継ぐのではなくて、チームのメンバーに相談をしながら柔軟に自分が考えたやり方を試すことができています。そういう余白のある部分が、居心地のよさにつながっている気がします。
クライアントの企業にも、私はチームとして決まっているご提案をするのではなく、企業の方と対話をする中で自分なりの提案を考えています。自分の意思でちゃんとクライアントにご提案できることは大きなやりがいですね。
榊原:
「ある一定のやり方にとらわれない」ということは、チームのみんながすごく大事にしていますね。クライアントの企業に対しても、こちらの決まりきった手段が先行しないよう、かなり意識しているところです。メンバー同士がよく対話をして、「この企業にどんなことができるか」をいつも模索しています。
メンバー同士のコミュニケーションはかなり頻繁にとっていますし、四半期に一度、丸一日をかけてチームミーティングを行っています。そこでは、チームのメンバーがこれまでやってきたことと、これからやりたいことというのを、「個としてはどうありたいか、そして組織としてはどうありたいか」という根本的な部分から話し合っています。
チームの未来を考えるレゴワークショップの様子
高橋:
上の写真は、「自分たちの事業・サービスの未来について」をテーマに、チームビルディングを目的としたワークショップを行ったときのものです。4時間半をかけて、業務での体験や課題をレゴを用いて表現・可視化し、チームのメンバーと対話を重ねました。ワークショップを通して、メンバーそれぞれの視点の多様性や目指している方向性が明確になり、とても有意義でしたね。
チームで挑戦しているイシュー
加藤:
「AD/NPとして、私たちが人材育成や組織開発をやっている」というブランディングが全然できていないので、そこにも力を入れていきたいですね。
高橋:
企業の方々によく驚かれるんですよ、「NewsPicksさんが組織開発ですか?」って(笑)。
加藤:
NewsPicksのメディアとしてのブランドに期待値があることは、すごく感じます。たとえば企業向けにコンテンツを作成するときにも、NewsPicksらしいエッジの利いたものを求められます。
AlphaDriveもこれまでに麻生さん(麻生 要一/AlphaDrive CEO)が新規事業を多く手がけてきていますし、大企業内新規事業をやっている会社として、だいぶ市場にタグ付けがされている印象です。でもそのふたつの強みを生かして、企業の土壌を変革していることは、まだ知らない人も多いと感じます。
高橋:
NewsPicksの強みでいうと、いろいろな業種の経済ニュースを扱っているからこそ、蓄積されてきたナレッジがありますよね。それを活用して、多種多様な企業の課題である点と点を結びつけて、答えを発見することができるところは私たちの特徴です。AlphaDriveの強みとしては、課題解決の提案をするだけでなく目標に向けてゴールまで伴走するという、企業に寄り添って新規事業を推進するDNAがあります。
加藤:
NewsPicksのようなメディアが、事業をちゃんとつくれることも示していきたいですね。ただ発信するだけではなく、メディアの枠組みを越えたことができるんです。実際に企業の方々のパートナーとして最後まで伴走してみて感じるのは、「ゴールしたら終わり」ではなく、ゴールを目指す上で変化した人や組織から、新しいものを生み出せるようになってほしいということです。
3年後、5年後に今のプロジェクトを通して成長した人が何か新しい事業をつくっていたり、組織の風土が変わって、根本的な社員の生産性やエンゲージメントが変わったりしていることが大事ですね。新しくなった人や組織が次の事業を成功させて、会社の利益率や事業成長率に寄与することができてはじめて、私たちが企業価値そのものにクリティカルに貢献できたと言えると思います。
榊原:
オリジナルのコンテンツやクリエイティブといった、NewsPicksのアセットを媒介するからこそ、出会える人や生み出せるコミュニケーションがあるんです。そこに私たちの存在意義があると感じます。
人材育成も組織開発も、起点にあるのは人だと思っていて。すごく熱量のある人や、自分を変えてくれる人に出会えたことによって、日々取りに行く情報が変わったり、行動が変わったりしますよね。社内外のいろいろな知見を持った人との出会いを演出して、組織の可能性を引き出していくことに貢献したいです。
入社してからの、私のこれまでとこれから
高橋さんの入社をチームでお祝い
高橋:
前職では、広告制作やブランディングをする会社の営業兼プロデューサーをしていました。働いてちょうど4年目の終わりに、会社の知り合いだった鳥海さん(鳥海 裕乃/ESG Leader)に声をかけていただきチームに仲間入りをしました。
入社を決めたのは、クライアントと長期的な付き合いができるところに魅力を感じたからです。企業の根本的な組織課題について、じっくり時間をかけて向き合う点ですね。
私は企業のいろいろな課題を直接聞ける立場だからこその強みを、これから3年くらいかけて築いていきたいです。クライアントに対しては、もっとやれることがあるはずと思っています。固定概念にとらわれず、関わった企業に良い影響を与えられる存在になりたいです。
加藤:
私も高橋さんと入社の動機が似ていますね。前職はコンサルだったんですが、プロジェクト単位でクライアントとの関係が切れてしまうので、長い視点で人や組織を変える仕事をしたいと思って入社しました。入社前は、ユーザベースは比較的ボトムアップ型の組織なんだろうなって思っていたんです。そうしたら、想像の5倍ぐらいボトムアップでしたね。やりたいことがある人にとっては、すごく良い環境だと思います。
榊原:
私は2019年の5月にNewsPicksに入りました。それまではソフトバンクで法人営業を5年くらいやっていたんです。たまたま縁があって、NewsPicksがこの法人向けの事業を立ち上げ始めたことを知りました。NewsPicksのメディアの価値を利用して、また別の事業を実現するというところにすごく興味があったのと、私のこれまでやってきたスキルも活かせると感じて入社を決めました。
今はサポート役としてチームの全体をみる役目ですが、入社当初は営業をしていました。「クライアントへの課題解決に踏み込んでいく」と聞いていた通り、お客さんと笑い合ったり、語り合ったりする瞬間が本当に多かったですね。ありがたいことに、クライアントのみなさんも非常に熱量の高い方々が多く、本当に会社や社員を変えたいと思っていることが伝わってきました。そんな方々と対話を重ね、真摯に向き合ってきた実感があります。
今は、より自分の強みが発揮できるポジションを再考し、チームのメンバーが心地よく働く環境をつくる立場になっています。ポジションについては、チームのメンバーと話していくうちにそうなったという感じで、私にとってはすごくポジティブなことです。この会社の「より自分の力が発揮できる働き方を追究できる環境」はありがたいですね。
この先どういう山を目指すかはまだ見えていないんですが、そもそも今、営業をやっていたときとは全く新しい景色を目指せているんです。この新しい立場だからこそできるやり方で、熱意のあるクライアントの課題に今まで以上にぐっと踏み込んでいくことに挑戦していきたいですね。