MIMIR(ミーミル)の歴史・組織・描く未来
MIMIRの創業は2017年。当初は各業界の専門的な知見を有するエキスパートの方々へ我々の事業のビジョンを伝え、共感いただくところからスタートしました。創業時点では具体的なリサーチ案件はありませんでしたが、エキスパート候補の方々と面談を重ね、支援を得てリサーチ受託サービスを始めました。
そして、2020年4月にユーザベースの100%子会社になりました。私が参画した2019年当時はメンバーが10人程度で、レンタルオフィスを利用していたくらいの規模でしたね。
現在のMIMIRはユーザベースを代表するtoCサービスの「NewsPicks」、主力toB事業である「SPEEDA」と連携し、ユーザベース内の各事業を繋ぐハブのような立ち位置で事業を運営しているんです。
具体的には、ソーシャル経済メディアNewsPicksと連携したエキスパートデータベース「NewsPicks Expert」の開発や、業界・企業情報プラットフォームSPEEDAと連携した法人向けサービス「SPEEDA EXPERT RESEARCH」の開発販売を行っています。
ユーザベースにはもともと創業時から出資を受けていますが、100%子会社になってからはユーザベースグループとの連携は増加し成長も加速しました。現在は組織としても100名以上に成長しています。現在はSPEEDAとの組織融合を進めている段階です。
事業が急速に拡大し、毎年仲間も増えているので、スケーラブルに事業展開するための基盤を強化している時期であり、メンバーみんなで知恵を絞ってオペレーションプロセスの改善やシステム化を進めています。さらにメンバーがライフワークバランスを大切にサステナブルな働き方を実現しながら、事業成長をさせる挑戦にも面白みがあると思います。
ユーザベースの他事業との連携も強化しており、組織や取り組みがドラスティックに変化しています。そのような変化を楽しむことができるフェーズにあるんです。
MIMIRのバリューのひとつに「カオスから創造する」というものがあります。
まさに今、カオスの中から新しいものを創り出す時期にあるんですね。ユーザベース内でSPEEDAやNewsPicksとの事業連携が拡大しているので、ユーザーへの価値を共創するためのオペレーションや仕組みを整備していくプロセスは、そこに関わるメンバーにとって大きな成長機会でもあると思います。
MIMIRのミッションは、「経験知に価値を与える」です。MIMIRは各業界のエキスパートの知見をデータベース化し、クライアント企業が事業課題の解決やイノベーションを推進する際に、エキスパートの知見を活用するプラットフォームを提供しています。
クライアント企業のイノベーションを促進することで、社会をより良くしていくことにつながる。それと同時に、エキスパートの方々が自身の知見を社会に還元し活用することによって、より自律的で自由な生き方が可能になる。MIMIRはそれを応援しています。
私たちはミッションの実現に共感し、バリューを体現できる仲間を求めています。
ミッションの実現はすぐにできることではなく、この先ずっと何年・何十年とかけて実現していくことだと思っています。そのためには、未来の経営を担うリーダー候補が必要なんです。
顧客への提供価値
MIMIRのリサーチDivisionでは、企業の課題に対して必要な知見を持つエキスパートをつなげる役割を果たしています。
「こういう課題があるから、こういう調査をしたいと思っています」といった、具体的な調査案件の相談を受け、適したエキスパートの方を紹介することで知見の流通を実現しているんですね。
リサーチで受領する案件のテーマは非常に幅広く、10年後、20年後の未来をつくるための調査、最先端の技術やトレンドに関する調査、一次産業のデジタルトランスフォーメーションの調査など、知的探究心が満たされる案件で溢れています。
プロフェッショナルファームや大手事業会社の経営企画室からの依頼も多く、日本のリーディングカンパニーの課題を理解し、プロジェクトへ伴走していく面白みもあります。
また、エキスパートの方々に対して、自身の知見を活かす機会を提供できることや、活躍の機会を増やせることがモチベーションになっている人もいます!
必然的に、業界の構造や経済に詳しくなれる
先ほども話した通り、MIMIRのリサーチDivisionで扱う案件のテーマって本当に幅広いんです。
製造業の案件もあれば、エネルギー関係の調査もありますし、金融や農業・漁業もあれば一般消費財を扱うこともあります。この幅広いテーマを扱う経験を通じて、世の中の業界構造がどうなっているか、その市場のプレイヤーがどういう動きをしているかを学ぶことができます。
社会人最初のインプットとして、経済の成り立ちを知る非常に良い学びの機会になるのではないでしょうか?
私たちの顧客は大手事業会社もあれば、プロフェッショナルファームと呼ばれるコンサルティングファームやPEファンド(※)もいらっしゃる。その顧客ごとの働き方の特性を見て、「世の中はこんなふうにできているんだ」と感じ取っていただくこともできるだろうと思います。
仕事を通じてコミュニケーションをとる相手(クライアント・エキスパート)は業界の第一線の方々です。彼らのプロフェッショナリズムに触れることも、自分自身を今後どう高めていくか、キャリアパスを考える上でのヒントになるはずです。
現在のMIMIRの事業フェーズでは、まだシステムや仕組みが完全に確立されていませんが、だからこそ新卒・中途関係なくプロセス改善に関われる余地があります。
オペレーションプロセスはカオスな面もありますが、そのカオスに「どうやったらそれを解決できるのか」という目線で向き合ってもらえると、事業の成長にもつながるし、自身にとっても大きな達成感につながっていくと思います。
「こうしたらいいと思います」という提案や、クライアントやエキスパートの方とのコミュニケーションプロセスにおいて、改善提案は大歓迎ですよ!
MIMIRでは、「最大の失敗は失敗していないこと」というバリューがあり、積極的な挑戦を後押ししています。何かを提案することで、自身の創造性も自然に高められるはずです。
また、自分に知見のないリサーチテーマに対して戸惑うこともあると思いますが、SPEEDAで業界について調べたり、業界知見の深いメンバーへ相談できたりするので、失敗を恐れず安心して挑戦してほしいなと思います!
各業界の調査を扱っていきますので、自分の中に知識が蓄積されていきますね。最新トレンドに関する調査が多いので、「世の中のホットトピック」が自然と分かるようになる。その知識を次のアクションにつなげていく。そういったビジネスで必要とされる経済情報をキャッチできる力は、十分に身につくと思います!
<身につくスキル>
①スピード対応力: 情報を迅速に収集し、判断して次の行動につなげる能力が求められます。ときには1分1秒を争うようなケースもあるため、スピーディな対応力が身につきます。
②タスク遂行能力: 膨大なタスクを着実に遂行する必要があるため、自然とタスク遂行能力が向上します。タスクをこなすだけでなく、いかにタスクを効率化するかを考える力も培うことができます。
③課題抽出能力:適切なエキスパートをおつなぎするには、会話から顧客の悩みやニーズを引き出す必要があります。そのため、顧客とのコミュニケーションから課題を抽出するスキルが、業務を通じて自然と身につきます。
<得られる知識>
④最先端の経済情報: さまざまな業界の案件を扱うため、各業界のトレンドや知識が自然と蓄積されます。
リサーチDivisionの業務はMIMIR事業の根幹であり、顧客解像度・エキスパート解像度を高めていくことができます。キャリアステップについては、具体的に以下のポジションが挙げられますが、特にリサーチからカスタマーサクセスへの異動は親和性が高く加速していくと思います。未来の在りたい姿を思い描き、次のステップに向けて自ら手を挙げることを奨励していますし、応援していきたいと思っています。リサーチを起点にさまざまなキャリアパスを描いてほしいですね。
<キャリアパスの例>
①カスタマーサクセスやセールス: 顧客により関心がある方は、カスタマーサクセスやセールスのポジションを目指すことができます。顧客との関係を築きながら、エキスパートの成功に貢献する役割です。
②エキスパート・マーケティング: エキスパート寄りの業務を中心に行っている部門でのキャリアパスもあります。エキスパート登録の促進や、登録エキスパートのアワード・交流会の開催など、エキスパートの活躍機会を拡大する取り組みを推進しています。
③顧客向けのマーケティング: 顧客向けのマーケティング活動もあります。ホワイトペーパーや顧客事例の制作、ユーザーミーティングの運営など、マーケティング戦略の立案などが含まれます。
④プロダクト開発のPdM: より良いプラットフォームをつくりたいという観点で、プロダクト開発寄りのPdM(プロダクトマネージャー)のポジションに異動することも可能です。新しいプロダクトの開発や改善に関わる役割です。
長く仕事をしていると、誰しも考えが凝り固まってしまうと思います。新卒メンバーならではのフレッシュな観点で、「ここはおかしいんじゃないか」「ここはもっとこうだったらいいんじゃないか」という意見をぜひ発信していってほしいなと思いますし、良い意味で私を含む先輩たちにプレッシャーを与えてほしいです(笑)。
リサーチDivisionには20代から40代まで幅広いメンバーが在籍しています。ですが年齢によって上下関係があるわけではありません。MIMIRという組織をより良くしていくためにも、オープンな場でフラットに会話することを大切にしています。
実はMIMIRで新卒を受け入れるのは初めてなんです。初期の新卒メンバーには、次世代の新卒のロールモデルとして、「自ら道を切り拓いていく力のある人」を求めています。初年度は自分たちが経験した初期オンボーディングのプログラムを、次の新卒メンバーが咀嚼しやすい形にアップデートすることなどを期待しています。
新卒メンバーを迎えられることにDivision全体がわくわくしているんですよね。「この状態だったら、新卒のみんなが困っちゃうからもっと整えないとね」とか、「マネジメントはどうあるべきか」「先輩として頑張ろう」という空気がDivisionの中にあるのが私としても嬉しいです。